イバサカ!

茨城のサッカーシーンを熱く応援する新しいサッカー情報サイト

苦しい戦いを我慢の展開で勝ち上がり、頂点まであと1勝。4年ぶりの王者の座、奪還成るか?

☆今大会の戦い
2回戦:7-0伊奈 
3回戦:6-0下館工
準々決勝:1-0水戸葵陵
準決勝:2-2PK4-2鹿島学園


☆基本布陣 4-2-3-1

       9今川

  11永井 7佐藤  8田中

    10荒蒔 20高須

4増田 15吉田  ③中野  5中島

       12小沼 

今大会の水戸啓明は序盤の2,3回戦こそ圧勝で勝利したものの準々決勝の水戸葵陵戦以降、厳しい戦いを競り勝って苦しみながら勝利を手にしている。特に準決勝の鹿島学園戦では先制されても勝ち越されても2度追いつくというような粘り強さを発揮し「勝ち切った」という印象が強い。

そんなチームの原動力は、決勝の対戦相手となる明秀日立の指揮官萬場監督も要注意人物に挙げたMF7佐藤響とMF10荒蒔悠斗の2人だ。トップ下の佐藤は持ち味のドリブルで相手DFを切り裂き、圧巻の攻め上がりで得点を演出するなど水戸啓明の司令塔。左利きの荒蒔は長くケガで苦しんだものの今大会前に復帰。夏までは左SHなど務めることも多かったが、今大会では一列下がりボランチとして攻守のバランスを取りながら機を見て攻め上がる。

IMG_2806
MF10荒蒔悠斗


IMG_4682
MF7佐藤響


明秀はこの2人を止めない限り勝利はない。逆に言えばこの2人がボールを保持出来ないようなら啓明は苦しむだろう。特にここ2戦、佐藤はともかく荒蒔が前線に顔を出す機会が極端に少なくなっている。決勝も爆発的な攻撃力が自慢の明秀が相手であり、ディフェンシブな戦いは余儀なくされることは想像に難くない。

啓明はこの2人を軸に攻めつつも、主将のDF3中野を中心に踏ん張り、苦しい時間帯にロングボールで前線の9今川、11永井が上手く収めポゼッションする時間帯を増やしたいところ。そして我慢の展開の中から明秀の3バックのサイドを突き、得点をもたらしたい。

いずれにしても啓明はまずは守備からゲームを作りつつ、いかに流れを引き込むことが出来るかがカギとなるだろう。




明秀日立が因縁の鹿島を完勝で下し、ファイナルの舞台へ。

明秀日立 2(1-0、1-0)0 鹿島

IMG_5775
IMG_5693
IMG_5710
IMG_5642


今季、明秀日立と鹿島は公式戦で4度対戦。冬の新人戦決勝は明秀がCKから豪快なヘディングシュートで先制するも逆に鹿島がCKで同じようなヘディングシュートを決め返し、そのまま同点引き分け両校優勝。夏の総体では準々決勝で激突。前半0分の明秀DFのハンドで得たPKを鹿島が決め先制。後半には明秀がFKを直接決め同点。終了間際にはまたも明秀がハンドでPK献上、鹿島に逆転を許しそのまま鹿島の勝利。そのほかにもIFAリーグ1部で2度対戦し1勝1敗の五分の星となっている。

振り返るとまさに同じような展開の戦いを繰り広げてきた両チーム、今日の一戦も拮抗した戦いが予想されたが、蓋を開けてみると明秀がその実力差を見せつけ、3年連続の決勝進出を決めた。

試合は序盤で明秀が先制する。6分、明秀の左SH、MF18及川央泰(2年)のクロスをDF2深見凛(3年)がファーからフリーで飛び込み先制ゴール。先制点を得て余裕の生まれた明秀は、アグレッシブに鹿島を攻め立てセカンドボールを拾いまくりゲームを支配する。鹿島も明秀DFラインの裏にロングボールを蹴り込み、なんとか局面の打開を図るも明秀DFの落ち着いた守備に阻まれる。

後半に入っても試合の主導権を握り続ける明秀はFKからDF19高島修也(2年)がジャンプ一番、打点の高いヘディングシュートを決め追加点を奪う。2点のビハインドを負った鹿島はケガで出場を見合わせていた主力のMF7清瀬郁也(3年)、MF10久見僚(3年)を同時投入。しかし両名とも完全にケガが癒えた訳ではなく言わばスクランブル出場。至極当然、精彩を欠いて局面を打開するには至らなかった。

必死に反撃を試みる鹿島、それをいなし寄せ付けない明秀。そのまま時間だけが過ぎ去り、とうとうタイムアップ。明秀が鹿島との今季5戦目の対戦にして完勝というべき堂々の勝利を手にした。

悔しい敗戦を喫した鹿島だったが、この日の鹿島の先発メンバー11人はすべて中体連出身の選手。ベンチ入りメンバーを見てもクラブ出身選手はわずかに一人。雑草軍団鹿島はもちろん県立校でそのハンデは決して小さくないものであったが、それを感じさせない見事な戦いぶり。まさに県立校の星というべき躍進だった。

一方の明秀は圧巻の3年連続決勝進出。この実力は本物と言っていいだろう。水戸啓明との決勝は実力校同士の顔合わせ。見応えある試合となるのは間違いない。

王者鹿島学園、陥落。水戸啓明、我慢のサッカーで決勝進出。

鹿島学園 2(2-1、0-1 EX0-0、0-0)2 PK2-4 水戸啓明

IMG_5460
IMG_5461
IMG_5513
IMG_5540

優勝候補の最右翼、鹿島学園はケガで出場を見合わせていた主将MF8梶野航平(3年)が先発復帰し右SHに入る。それに伴い準々決勝まで右SHに位置していたエースFW10橋口凛樹(3年)がFW24笹岡悠月(3年)との2トップの4-4-2という布陣で試合はスタート。

対する水戸啓明はと言うと準々決勝までと変わらず4-2-3-1不動の布陣。軸となるのはもちろんWボランチの一角、MF10荒蒔悠斗(3年)とトップ下MF7佐藤響(3年)の2枚看板。そこにDF3主将の中野翔(3年)が締め、FW11永井宏典(3年)、FW9今川晧一郎(3年)らが前線を駆け回る。

緊張感で溢れる注目の準々決勝は序盤、いきなり試合は動く。7分、啓明DFのミスを突いて学園FW橋口がフリーで流し込み待望の先制点。だが13分には啓明がすぐさま反撃する。MF7佐藤がキレのあるドリブルで駆け上がり、流れた左サイドから中央にクロス。ファーの位置にフリーで待ち受けたFW永井が落ち着いて合わせ同点とする。

更に目まぐるしく試合は動く。直後の14分には追いつかれた学園がFW橋口の個人技でシュートまで持ち込むとそれが啓明ゴールに突き刺さり勝ち越し。エース橋口、この日2点目のゴール。学園の底力を垣間見た瞬間だった。啓明は、なんとかMF荒蒔を経由して効果的なパスを前線に送りたいという意図が見え隠れしたが、学園の寄せが早く、やむなく中盤を省略してロングボールを蹴らざるを得ない状況となっていた。だがそ
こから試合は膠着状態となりそのまま後半へと決着は持ち越される。

後半5分、学園の一瞬の隙を突き、啓明に幸運が転がり込む。スローインからクリアボールのこぼれ球をMF田中樹(3年)がダイレクトボレー炸裂。豪快なミドルシュートが決まり、啓明が同点に追いつく。息を吹き返した啓明へと流れを奪われまいとして、学園ベンチも動く。水戸商戦でもも裏を故障し、この日先発を回避していたFW9富岡大智(3年)を投入。富岡は持ち味のフィジカルの強さを発揮し啓明DFに襲い掛かる。後半31分には縦パス一本、富岡が啓明DFの裏を取り、豪快に右足を振り抜くが惜しくも啓明ゴールのバーを直撃、得点ならず。

一進一退となった試合は前後半80分では決着が付かず延長戦に突入。しかしここで学園の意図は裏目となる。ケガの癒えない主将MF梶野に代わりに投入したFW15高柳朗(3年)をなんと更に途中交代させMF16池田彪真(2年)を投入。交代カードを一枚無駄にしてしまう。FWからボランチに下げたFW24笹岡も既にその存在感は消えており、富岡投入でサイドに下げた橋口をまたトップに戻すという混乱ぶりでピッチ上にベンチの意図が十分に伝わらなかったフシは否めなかった。

延長の20分はあっという間に過ぎ、PK戦へ。学園2人目、この2得点の橋口が蹴ったボールは啓明GK小沼陸斗(3年)に阻まれ、失敗。続く3人目MF深貝陸(3年)もGK小沼に阻まれた。啓明の4人目MF田山拓郎(2年)のミスキックはあったものの啓明は5人目MF荒蒔が落ちついて決め、合計4-2で熱戦の幕は落とされた。

試合後、水戸啓明巻田清一監督は「今年一番(の出来)の試合。メンタルの弱さばかり目立つチームだったが、今日の一番で強さを取り戻した」と熱く語り、主将のDF中野は「今までは失点したら下を向いてしまっていたが、今日は強い気持ちで戦えた」と試合を振り返った。

IMG_5653

高校選手権準決勝が12日、カシマスタジアム行われ、ファイナルに臨む2チームが決まった。

準決勝第1試合では、優勝候補の本命鹿島学園と水戸啓明が対戦。点の取り合いとなる激しいゲームとなり同点、延長でも決着はつかずPK戦にもつれ込む激闘の末、水戸啓明が決勝進出を決めた。第2試合では明秀日立と鹿島の新人戦決勝の再戦となるカードが実現。前後半にそれぞれ1点ずつを決めた明秀日立が勝利。3年連続のファイナリストとなった。

決勝は11月19日(日)午後1時よりカシマスタジアムでキックオフ。熱い対戦になることは間違いない。どちらが全国の舞台への切符を手にするのか、たくさんの方にその行方を見届けてもらいたい。

尚、当日は大洗町であんこう祭りが開催され国道51号は激しい渋滞が予想される。水戸方面からカシマスタジアムへ観戦に訪れる予定の方は注意が必要だ。


決勝  11/19(日)13:00
カシマサッカースタジアム(鹿嶋市)
水戸啓明高等学校(4年ぶり11回目の決勝)
明秀学園日立高等学校(3年連続3回目の決勝)

↑このページのトップヘ