明秀日立、粘る水戸啓明を突き放して2年ぶり2回目の頂点を極める。

明秀日立 2(1-0、1-0)0 水戸啓明


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いよいよ決勝を迎えた高校選手権茨城県大会。3年連続決勝進出を果たした明秀日立と4年ぶり8回目の決勝進出となった水戸啓明。それぞれ前回の全国大会では躍進を見せただけに双方ともその再現を目指し、共に負けられない熱い戦いとなった。

試合は水戸啓明が主導権を握る。この試合のキーマンと目された啓明MF10荒蒔悠斗(3年)、MF7佐藤響(3年)の二人が軸になり明秀ゴールへと襲い掛かる。特にMF7佐藤は持ち味のドリブルで明秀ゴール前へと攻め寄ると遠目からでも積極的にシュートを放ち啓明に勢いをもたらした。だが明秀も事前のスカウティングで自陣3バックのサイドを啓明が突くことは予想しており、有効なシュートは打たせない展開となる。

啓明が優勢に前半を押し進める中、明秀も負けじとミドルシュートを打つもGKの正面となるが、勢いのあるシュートは明秀にも自信をもたらし、流れを引き込まんとする。だが、双方決定機らしい決定機を得ることなく迎えたロスタイムに試合は動く。遠目からのFKを得た明秀が打ったボールは、いったんは啓明GKにはじかれるもMF荒井慧伊大(3年)が折り返し、中央で待ち受けた明秀DF19高嶋修也(2年)がヘッド一発、啓明ゴールを揺らす。

そしてそのまま前半終了の笛。啓明は無失点で折り返し、明秀の焦りを誘いたいところだったがその目論見は水泡に帰すこととなった。後半立ち上がりからボランチのMF10荒蒔をトップ下に、トップ下のMF7佐藤を前線に上げ、攻撃的な布陣で臨んだ啓明だったが、なんと直後に痛い失点を喫してしまう。後半5分、またもFKのチャンスを得た明秀はゴール前の混戦の中からMF荒井が頭で押し込み、啓明の勢いを削ぐ2点目の追加点を奪った。

こうなると完全な明秀のペース。双方とも足が止まり始め選手に疲弊した様が窺えるようになるが、明秀はフレッシュなカードを次々と投入し、流れをつかむ。対して啓明はその後の交代は1枚だけとベンチワークでも明秀は啓明を凌駕。

そしてそのまま後半は明秀が優位に試合を押し進めそのままタイムアップ。明秀が昨年の雪辱を晴らす、2年ぶりの頂点を極めた。

試合後、啓明巻田監督は「前半の失点が痛かった」と語り、明秀萬場監督も「前半の得点が勢いをもたらした」と語った、そのカギとなるゴールを決めたDF19高嶋。彼の打点の高いヘディングも見事だが、そんな彼の前にボールが流れてくるという幸運は彼が「持ってる男」の証し。全国大会でも彼のプレーには要注目だ。

明秀日立の2年ぶり2回目の優勝で幕を閉じた今大会。しかし、既に明秀以外のチームは来年の選手権をめざして新チームが動き出しており、そんな中、早くも12月には新人戦予選がスタートする。来年の熱い試合に、早くも期待の声は高まるばかりだ。